外傷について
整形外科では骨、関節、筋、腱、靱帯、皮膚、爪、神経の診療をします。特に怪我でこれらを損傷した場合は正しい治療をしておかないと後に障害や不具合を残すことにもなりかねません。きちんとX線写真をとって診断して治療しないと骨折や脱臼が見逃され困ったことになることがあります。また、手や足、指の外傷では腱や靱帯そ切っていることもあり、整形外科で治療するのが最も安心です。
六甲アイランド病院という外傷患者さんのよく来られる(救急車の来る)病院で9年間にわたり整形外科部長として働いてきました。救急対応は勿論、骨折・脱臼の整復固定、開放骨折の処置、筋・腱の縫合、緊急手術など第一線で治療に従事してきましたので経験は豊富です。さらに、当院ではX線透視装置を配備し、モニターで確認しながら正確な骨折・脱臼の整復ができます。
皮膚の切り傷、擦り傷について最近考え方が大きく変わってきています。創傷治癒についての研究が進み、従来の消毒して乾かして治す方法は少なくなっています。細菌感染の兆候がある場合は細菌を退治しにいきますが、そうでない場合はフィルムやアルミ箔を用いて生体が最も直りやすい湿潤環境を作って治す方法を駆使しています。また、植皮や皮弁形成術なども多数手術してきており、日本形成外科学会の会員でもあります。単に傷口がふさがるだけの治療ではなく、いかに綺麗に目立たないように治すかを常に考えています。
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